海外に行くため英語を勉強する

いつかは海外赴任に行くことになると思うのでそのためにいろいろと英語の勉強をする。

日本人には不可解な並べ替え英作文

英語講師として30年近く英語を教えてきました。
現在海外に行きたいと考えている人が増えてきて、英語学習にも熱が入ってきたように思います。

 

私が教えてきた経験をもとにここで英語学習のヒントをお伝えしていきたいと思います。

これから海外へ行こうと思っている人や、英語で資格を取りたい、英語を使って仕事をしたいと思っている人のお役に立てるとうれしいですね。

 

多少専門的な話になりますが、勉強しておいて決して損はありません。

 

日本語と英語の根本的な違いは語順ですね。アルファベットと漢字の違いはありますが、センター英語模試の並べ替え英作文は、時間をかける価値がないくらいに難問奇問です。特に日本人が苦手としているのは、何と言っても「倒置法」ですね。例を挙げてみます。

Never have we seen such a friendly American.

これは、こんなにフレンドリーなアメリカ人をこれまでに見たことがありません、という意味になります。元の文は以下です。

We have never seen such a friendly American.

どういう倒置法かと言いますと、否定語「never」が文頭に来ているために、「have we」の語順になっているわけです。ですが「not」や「never」は明確に否定を表す語としては有名なので、まだまだ序の口です。このくらいの難度であれば。次を見てください。

Only one book did she read during summer vacation.

これは、彼女は夏休みの間にたったの1冊しか本を読まなかった、という意味になります。ここの倒置は「did she」です。
どうして「did she」という倒置が発生しているかと言いますと、先頭に置かれている「only」は否定語なんですよね。
たったの?でしかない、という意味の「only」の「しかない」の部分は否定語です。それで「did she」になるんですね。もう一つ見てみましょう。

Little does she think of his divorce.

これは、彼女は彼の離婚のことなど考えたこともない、の意味ですね。「little」「less」は否定語です。長文の中で出て来たら「not」に置き換える習慣が必要です。
これは実はセンター英語模試では頻出なんです。特に並べ替えの英作文では。口語的な英会話などで使われることは、基本的にはあり得ません。
こんなことは、ネイティブスピーカーでも知らない人がたくさんいると思いますよ。アメリカ人と会話をする時に、倒置法が使われた経験はありませんね。
こういう明治古来の英文法を無くそうという動きが、センター英語の廃止につながっているのだと考えます。